アンティークから手工芸品まで、日々の暮らしを彩るインテリア+アウトドアの道具を集めました。

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No.024  2013.04.30

アンティークを求めて巡るパリ市内

アンティークのメッカであるパリやロンドンでは、冬の寒い時期でも週末であればどこかしらでブロカント(蚤の市)やフリーマーケットが開催されています。ただ、西欧の冬は、朝の8時頃まで陽が昇らず街が薄暗いので、事前の情報よりも1時間近く開始が遅れるなんてことは日常茶飯事。しかし寒い季節にもかかわらず、雨天などの場合でも殆どきちんと開催されるのですから、私たちにとっては有り難い買付け先です。
今までは開放的な夏のシーズンの買付記ばかりでしたが、今回は寒い寒い12月初頭にパリで買付けした時の様子をお届けします。

土曜日の早朝、まだ夜も明けぬ中この週末にしか開催されていないブロカントへいざ出陣。 アパルトマンを出発すると、しとしと小雨が降っていて、とても嫌なお天気。しかし、買付けの勝負日である週末はゆっくりするわけにもいかず、寒さにぶるぶる震えながらもガラガラとスーツケースを押して、パリ市内南側の環状道路付近にある会場へ向かいました。
意気込んで行ってみたものの、雨だったこともあり、まだお目当てのブロカントは準備が始まったばかり。寒い小雨が降る中、ずっと待ち続けるのもなぁ...と悩んでいた時、この会場がヴァンヴの蚤の市に近いことに気付きました。それならば先にヴァンヴへ行こう!と、スケジュールを直ちに変更。トラムで何駅か移動しヴァンヴの蚤の市に到着すると、さすがに有名なだけあって、こちらはもう始まっていました♪

ヴァンヴの蚤の市で充実した買付けを終え、朝一では始まっていなかったブロカントへ逆戻り。そうすると、会場である競技場に沿って、大規模なブロカントが始まっていました。さっきとは打って変わって、なかなかの盛況です。
競技場の屋根のないエリアは、ガラクタばかりを集めたフリーマーケットのスペース。可愛いものもいくつかありましたが、状態が良くなかったので、残念ながら断念。掘り出せば面白いものが見つかりそうな匂いはありましたが、他のエリアのアイテムの質が良かったので、こちらはあまり発掘しないまま後にしました。
屋根のある競技場の通路エリアは、アンティークディーラーさんが出店しているスペース。ガラス、陶器、布、軍もの、家具など様々なアイテムが揃っている上に、センスの良いディーラーさんが多く、大当たり!家具を販売しているディーラーさんは、通路エリアの一角に構えながら、街中の家具屋さんさながらのディスプレイをしていましたよ。フランス軍のアルミキットや、オーバル型の陶器プレート、薄手のキッチンリネンは、ここで購入したものです。パリ市内の大規模なブロカントなので、価格が高いだろうと予想していましたが、意外にリーズナブルだった点も素晴らしかった♪ヴァンヴに続き、素敵な買付けができました。

次は、そのままトラムに乗りパリ市内の西側にぐるっと移動。新興住宅街である La Defense 付近で開催されているフリーマーケットを目指しました。
パリのブロカント情報はわかりづらくて、事前にどんな感じか掴めなかったり、場所も特定できないことが多く、いつも行く前は不安な気持ちになります。このマーケットもまさしくその類のもので、果たして開催されているのか不安に思いながら、住宅街をひたすら歩いて向かったことを覚えています。
しかし、そんな私の心配をよそに、到着したらきちんと開催されていたフリーマーケット‘VENTE DE CHARITE’。町の体育館のような場所が会場になっていて、タイトルから察するに、チャリティーを目的とした近隣住民によるバザーのようでした。 会場に入ると、とてもアットホームな雰囲気。ご老人が楽しそうにお茶をしていたり、子供達が遊び回っていたり、いわゆる町内会の催しにお邪魔してしまったような。中心部ではなかなか目にすることができないパリの日常の一コマを見ることができました。
販売されているアイテムは、住民の方々の不要になったものなので、とてもリーズナブル!状態が良いものも多く、綺麗に並べられていたので、生活に根付いた素敵なアイテムをいくつか発見できました。いかにもパリの家庭で使われていそうだなと思わせる、ネイビーのブランケットやイラストが描かれたリネン、可愛らしいミトンなどを購入しましたよ。

次に向かった先は、パリ市内中心部にある St-Nicolas des Champs 教会で開催されていたブロカント。教会に足を踏み入れると、厳かな空気の中チャリティーフリーマーケットが催されていました。こちらも家庭の不要品が販売されていたのですが、会場の雰囲気と重なり合って、どのアイテムも普通以上に素敵に見えました。色々と迷った結果、密封タッパーや木のパッチワーク柄ボウルを購入。
お客さんの中には、お買い物をした後に祈りを捧げて帰られる方も多く見受けられました。12月のパリは、クリスマス前ということもあり、チャリティー要素の強いマーケットが多く開催されているようです。クリスマスを迎えるにあたって、 カトリックの国ならではの慣習なのでしょう。

そうこうしている内に、夕方が近づいてきました。買付けのタイムリミットが迫っています。 この日最後の買付け先になるだろうと向かった先は、パリ市内東部で開催されていた‘Brocante 66’。事前にフライヤーを目にしていたので、面白そうだと期待していたブロカントです。
メトロの駅から会場のある住宅街へ向かうと、会場に近づくにつれ、何となくおしゃれな人が増え始めた気が...。会場がある通りに着くと、目印となるカラフルなフラッグが黒いドアへと誘っていました。ブロカントには珍しいお洒落な演出にビックリ!そして中へ入ると、更にビックリ!!小さな黒いドアをくぐり奥へ進むと、目の前に開けたのは2フロアから成る倉庫のような空間でした。若者に溢れ、大音量で音楽が鳴っているこの室内、まるでクラブのようです。今までに行ったブロカントとは全く違うそのギャップが素敵!
肝心なアイテムは、洋服や靴・鞄なども多く、タイトルの通り60sや70sのレトロな商材が目立ちました。イギリスの少しパンキッシュな雰囲気を持つアイテムもちらほら。UK製の赤い水筒やドイツ製のC&Sは、ここで手に入れたものです。

ブロカントの新しい息吹を感じたところで、この日の買付けは終了。少しも晴れることがなかった寒い一日でしたが、パリの四方八方へ移動して、あっという間に時間が過ぎてしまいました。こうして振り返ってみると、パリ市内だけでも様々なジャンルのブロカントが開催されていて、やっぱり週末のパリはブロカント天国!夏だろうが冬だろうが、アンティークやヴィンテージ品を愛して止まない人たちにとって聖地と言われる所以を肌で感じられた一日でした。

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