アンティークから手工芸品まで、日々の暮らしを彩るインテリア+アウトドアの道具を集めました。

マイアカウントカートを見る

No.028  2014.06.03

ヨーロッパの山岳地帯 サヴォア地方を巡って

次の買付はどこへ行こうかなとぼんやり考え始めた時、突如私の中に芽生えたのは「ヨーロッパの雄大な山岳地帯を見てみたい!」という想いでした。
その想いに突き動かされて、山岳地帯にも行きつつ買付けもできるうような場所を調べ始めた私。そうこうしていると、「アルプス」「モンブラン」というフレーズが目に付くようになりました。まさか自分が行くなんて考えたこともなかったそれらの地!しかし、地図とにらめっこしている内に、モンブランはフランス南東部のローヌ・アルプ地方からすぐの場所に位置し、その辺りはお隣スイスとも非常に近いことに気付きました。リサーチを進めると、フランス第二の都市・リヨンやスイス国境に近いアヌシー、お隣スイスのジュネーブで買付けもできるので、この辺りであれば全ての条件が満たされることが判明!こうして、私たちはまだ目にしたことのない景色を求めて、ローヌ・アルプ地方へ向かうことにしました。






パリからTGVで移動して、リヨンを拠点に、そこから車でローヌ・アルプ地方を回ることにした私たち。 まず一番に向かった先は、モンブランをはじめ雄大な山々を眺めることができるシャモニー。マップを広げ、リヨンからシャモニーへのルートを確認して、いざ出発です!
高速をしばらく走ると、目の前に現れた立派な岩山。この光景を目にしただけで二人して大喜びでしたが、そのまま走り続けると、比じゃない程の絶景ポイントに辿り着きました。頂にまだ雪が残る山々とどこまでも続いて行く広い青空。ただ車で走っているだけなのに、こんな見晴らしに出逢えるなんて!やっぱりこの場所を選んで良かったと感激してしまった瞬間でした。






2時間ほどドライブして、ようやくヨーロッパ山岳地帯の麓の街・シャモニーに到着。
建物の奥に当たり前のようにそびえ立つ山々を見た時、「やっぱり凄いなぁ」とただただ見上げてしまったことを覚えています。また、アルピニストの聖地でもあり、冬はスキーヤーで賑わうシャモニーは、雄大な山々に囲まれているにも拘らず、人の手が行き届いていない荒れた感じがなく、成熟したリゾート地だという印象を受けました。
シャモニーでの私たちの大きな目的は2つ。その1つは、山小屋のような建築物の外観やインテリアを見学すること。そして、もう1つはトレッキングやキャンプなどの自然体験をすること。
まず1つ目の目的のため、外観も可愛らしい山小屋ホテルで1泊することにしました。山岳地帯特有の木×石積の外観は私たちの大好きなスタイル。床に毛皮のラグが敷かれ、薪がくべられた暖炉のあるインテリアも野暮ったくなく洗練されていて素敵!どこを切り取って見ても参考になるところが多く、1つ目の目的をきちんと果たすことができました!
2つ目の目的は、想像以上の寒さ&悪天候のため断念。しかし、せめて絶景だけでも見なくてはと、モンタンヴェール登山電車に乗って、メール・ド・グラス氷河を見に行きました。終点である1913m地点に着くと、 5月末だというのに一面雪景色でとても寒い!ただ、今までに見たことのないような神々しさ漂う風景に時間を忘れるほど見入ってしまいました。自然への畏怖を間近で感じられた素晴らしい体験だったように思います。






シャモニーで夢のような体験をした翌日は、本業に戻り買付け本番です!
あいにくのお天気の中、まずはシャモニーから1時間ほどで着くアヌシーへ。ヴェニスのような運河のある旧市街やアヌシー湖を見渡せる公園など、至る場所が美しい街です。
マーケットは旧市街の通り沿いで開催されていました。スイスの国境間近だからか、街の雰囲気も売られているものもスイス風。カウベルや昔のスキーグッズなど、パリでは見かけないものばかり!ディーラーさんと話していると、みんながよく口にしたのが『サヴォア』という言葉。サヴォアとは旧ローヌ・アルプ地方のことで、その範囲はもう少し今よりも広く現在のスイス領やイタリア領も含まれているそうです。泊まった山小屋ホテルにあってもおかしくなさそうな粗野なウッドボウルや、サヴォア地方を代表するメーカー'OPINEL'のナイフ、登山家に人気の'LE GRAND TETRAS'の水筒など、山間であるサヴォア地方ならではのグッズが沢山見つかり、とても楽しいマーケットでした!





大雨だったと言うのに、アヌシーがすっかり気に入ってしまった私たち。後ろ髪引かれる思いでしたが、次に向かったのはお隣スイスのジュネーブ。アヌシーから車で40分ほどです。
はためく国旗に出迎えられ、どことなくシックな空気が漂う街・ジュネーブに到着しました。まずは大急ぎで中心部のプランパレ広場で開催されている蚤の市へ。お昼頃には終了してしまうこの蚤の市、なんとかギリギリ間に合いました!
露店のパラソルが優雅な感じだったり、蚤の市も心なしか大人っぽい雰囲気。売られているものはフランスやベルギーのものが多かったかもしれません。折畳みのワインラックなどを手に入れ、次のマーケットへ。






プランパレ広場の後は、ジュネーブを少し北上したところにあるコレ・ボッシーという村を目指します。向かう道中ゲリラ豪雨に襲われたり、なかなか安定しないお天気でしたが、晴れた一瞬は素晴らしい光景がすぐそこに!牧歌的な風景に癒されながら、スイスにいるんだな〜と実感してしまいました。
マーケットの会場は、草原の中に佇む趣きある教会。行くまで情報があまりなくとても不安でしたが、このマーケットが大当たり!小規模ながら、おもしろいアイテムが揃っていて、色々と買付けできました。今まで目にしたことがないような麻帯の折畳みスツールを見つけた時は、思わず目が釘付けに!スイスっぽい柄のリネンなどもこちらで手に入れたものです。
朝から雨が降ったり止んだりしていたお天気も、このマーケットを見終えた頃にはすっかり晴天に。そんなタイミングもあり、気持ち良くスイスでの買付け終了!




せっかくなので、帰りはレマン湖沿いをドライブしながらジュネーブへ戻ろうと、レマン湖の方へ走って行くと水面からキレイな虹が!最後の最後まで素晴らしい景色を見ることができて、なんて幸せなことでしょう!どこへ行っても、どんなお天気でも、自然の素晴らしさを垣間みることができたサヴォア地方。私たちにとって、また1つ忘れてはならない貴重な体験が増えました。

この特集のアイテムを見る