アンティークから手工芸品まで、日々の暮らしを彩るインテリア+アウトドアの道具を集めました。

マイアカウントカートを見る

No.030  2015.12.20

自然の中でクラフト探し ラトビア森の民芸市

バルト三国が特集されたある雑誌を見ていて、ふと目に入ってきた時の衝撃は今でも忘れられません。
それは、森の中で開催されているラトビアの民芸市。
ロケーションは周りに樹木しかないような森の中。草の上に置かれた、少し癖のあるラトビアのクラフトグッズ。民族衣装をまとった売り子の方々。それらを見て、こんな素晴らしい自然の中で開催されているマーケットがあるなんて!次はここに行かなくては!と、すぐに決心したことを覚えています。





そんな流れで向かった、私たちにとっては未知の国・ラトビア。首都であるリガに降り立ち、森の民芸市が行われているリガ郊外を目指しました。そこまでは中心部からバスで向かうのですが、民芸市専用のバスがあるわけではないので、会場に近づくに連れどんどんギュウギュウに!東京の満員電車顔負けの混みっぷりに40分近く耐え、やっとのことで会場に到着しました。
調べると、会場はラトビア野外民族博物館の敷地内とのこと。とは言え、湖畔沿いの森林の中にラトビアの古い家屋がポツリポツリと点在するだけなので、見渡しても自然しかない本当に長閑なところでした。






お天気も快晴。さぁ!気合いを入れて買付け開始です!
雑誌で見たようなラトビアならではのクラフトグッズが並び、ほとんどの売り子さんが可愛らしい民族衣装を身にまとっています。こころなしか、スウェーデンのダーラナ地方で見るような民族衣装よりも大人っぽい配色なような。もうその光景を見れただけで夢見心地です。
広場から先に進むと蟻の巣状態に広がっていき、道幅も狭くなったり、地面は木の根っこで凸凹していたり、その上すごい人で大混雑状態。なかなか見るのがハードなマーケットです。ですが、同じようなものも沢山ある中で、自分たちのアンテナに引っかかるものは見逃さずに買付けていかなくてはなりません。 まず手始めに、柳の色味としっかりした作りが気に入ったカゴ製品のお店で丸いバスケットや鍋敷きを購入。大きいサイズのものも買いたかったのですが、序盤なのでひとまず抑えて次に進みました。








大きく、カゴもののエリア、布もののエリア、木工品のエリア、陶器のエリア、紙製品のエリアと分かれている民芸市。たまに驚くようなものまで売っていました。それは生の葉っぱで編んだ帽子。この青々しさがとっても綺麗で、日本まで連れて帰りたかったのですが、さすがに断念。これは夏至のお祭りの時に使ったりするのかなぁ?普段からかぶったりして?と、想像を膨らませるだけでも楽しいものです。
更に先に進むと、ファンタジーのような素敵な光景に出会いました。森の中で黙々とカゴを編む職人さん。彼と森の茂みに光が射した背景は絵のように美しく、この民芸市で最も印象的なシーンでした。 こちらのカゴを販売しているエリアでも、1ハンドルのバスケットやいくつか実用的なバスケットを購入しました。北欧でも良く見かける折ぎ板のバスケットもありましたが、作りの粗さに納得がいかず、こちらは購入を見送ることに。







織物のデモンストレーションをしている女性の脇には、昔のラトビアでの暮らしが垣間見れる家屋があったので、中を見学してみました。私たちがよく行くスウェーデンとどこかしら似ているので、どうしても比べてしまいますが、外観はこちらの方がどこか日本の古民家を思わせるような造りだなという印象。中へ入るとスウェーデンの雰囲気によく似ている気がしましたが、もう少し粗野で素朴な空気に満ちていました。またドライフラワーや植物で作られた飾り物が至る所にあったのが印象的。日本と同じように、自然信仰のあるラトビアの風習なのかもしれません。





一回りしたところで、お昼休憩へ。私たちが選んだのは、BBQのオールドスタイルのお店!フードに至るまでこんな工夫があっておもしろい!ラトビア人の友人に聞いた話だと、ラトビアの主食はポテトと言って良いほどよくポテトを沢山食べるそうです。それにならって、私たちもBBQで焼かれた熱々のお肉とポテトをいただきました。野外マーケットの臨場感もあり、美味しかった!







腹ごしらえも済んだところで、買付け再開!まだ見れていない残りの場所から、もう一度見たい場所まで見落としがないよう隈なく回ります。
次に進んだのは、陶器のエリア。私たちの目にとまったのは、黒みがかった色味の釉薬が施された陶器がずらっと並んでいたブース。独特な色味に、自然をモチーフにした文様が描かれていて、フォルムにも癖があります。野暮ったいような素敵なような、そんな印象を行ったり来たり。結局、私たちはこの中でイエロー系をチョイスしましたが、思い返すとどの色も滅多に出会えないような魅力があったなと少し後悔。もう少し買えば良かった!
そして、やっとピンと来るようなミトンのお店にも出会えました!それまでにいくつかミトンを売っているお店があったのですが、あまり好みの柄や色味がなくて買えず終いだったのです。こちらで売っているミトンは、ラトビアのどの地方の柄のリプロダクションなのかタグに記されている点も素晴らしい。興奮の余り、ついつい沢山買ってしまいました。
ミトンも買えたことだし、もう終了だろうと思っていたところで、帰り道とても素敵なカゴ屋さんを発見してしまいました!ある意味ショック.....ここを知っていれば、もっとカゴを買うの控えたのに........!その位、他の方と比べても格段丁寧な造りだったのです。かさばらない程度のもので、お飾りや小さなカゴを最後の最後に購入しました。
入場してすぐの時はただロケーションに圧倒されてしまい、夢見心地で回っていましたが、全てを回り終えてなんとなく買うコツを掴めたような森の民芸市。やっぱり、森の民芸市は想像していたようにロケーションもクラフトグッズも素晴らしかった!その掴めたコツを生かすためにも、目に入る全てのものが光り輝いているこのマーケットへまた足を運びたいと思います。

この特集のアイテムを見る